ベトナムの中国語熱

僕の出版の予定があり、調査でハノイ市内の大手書店を見に行った。前より単行本のデザインが明るくなり種類も多種多様になってきた事がハッキリ分かる。日本語関係の棚に寄ってみた。大分辞書なども充実してきている。5メートルほどの長さの棚は、それなりに配慮された配置にもなっている。その向かい側に韓国語関係コーナーがあり、日本語コーナーと棚の面積と扱う数量は同等かな。だが、だが、中国語コーナーは、何とざっと3倍はあろうか。日本語の棚の3倍以上の面積を中国関係の書棚が占めているのだった。中国語熱というか、その勢いは知っていたが、書棚の大きさでその差が歴然としていることを思い知らされた。スタッフのNGOCさんにかつて居た外国語大学のその時代の各国学習者の比率を聞いた。勿論英語は必須なので、欄外だが、彼女が言うには当時「中国語学習者人数を仮に10とすると日本語学習者は2か3。コリアは1だ」そうだ。彼女は今28才。したがって、このデータは、6年前の事になる。中国語熱はもちろん、この間に冷めている訳はないので増加は想像に難くない。日本語にとってかなりの脅威ということになるね。彼女はこうもいった「漢字は大変だが、文法が簡単で、覚えやすいようです」と。ムムムムムだね。